狂信者
定価1,870円(本体1,700円+税)
発売日:
※価格、発売日は紙書籍のものです。
- 発行形態 :単行本
- ページ数:384ページ
- ISBN:9784344026742
- Cコード:0093
- 判型:四六判
この作品は文庫または新装版でもお楽しみいただけます。
作品紹介
年金消失、官僚の天下り、民官の癒着。 他人事ではない! AIJ事件をモチーフに企業年金巨額詐欺事件を描いた経済小説! !
1000億円の年金を消失させたAIJ事件をモチーフに、現在の年金制度の限界、官僚の天下り、民官の癒着の様子を生々しく描いた、衝撃の経済小説! !
ジャーナリストを目指しながらも、フリーライターとして何とかギリギリの生活を送る慎平。ある日、『毎日が投資』という雑誌のインタビューで、ユアサ投資顧問会社の代表、湯浅のインタビューを行う。ユアサ投資顧問会社は、年金に運用を主としており、年回りの利率において驚異的な高さをたたき出している。30代後半ながら代表を務める湯浅をインタビューする中で、慎平は、湯浅の情熱的な話しぶりと冷静な頭脳明晰ぶりに、次第に彼に尊敬の念を抱く。インタビュー嫌いの湯浅から、たくさんの話を聞き出した慎平は、湯浅から気に入られ、ユアサ投資顧問会社への入社に誘われる。この件を、恋人である美保に伝えた慎平。美保は日産新聞という経済専門紙の記者を行っている彼女は、ユアサ投資顧問の不自然な利率の高さに、不信感を覚え、調査を始める。恋人の反対を押し切って、ユアサ投資顧問へ入社した慎平は、年金運用の厳しい現状と湯浅の仕事ぶりを見ていくのがら、ある時、雑誌に出た記事がきっかけで、湯浅の別の面を見ることになり――。