海は見えるか
定価1,650円(本体1,500円+税)
発売日:
※価格、発売日は紙書籍のものです。
- 発行形態 :単行本
- ページ数:212ページ
- ISBN:9784344028944
- Cコード:0093
- 判型:四六判
この作品は文庫または新装版でもお楽しみいただけます。
作品紹介
ふつうの生活が
したいんです。
生き抜く勇気に出会う珠玉の連作短編!
東日本大震災から一年以上経過しても、
復興は遅々として進まず、被災者は
厳しい現実に直面し続けている。
それでも、阪神・淡路大震災で妻子を失った教師がいる小学校では、
明日への希望が芽生えはじめていた――。
遺体を捜し、洗浄し続ける自衛隊員と出会った少女。だが彼が音信不通になってしまい……。「便りがないのは…」
発症し始めた心的外傷後ストレス障害。ある少年が降りしきる雨の中、突然教室を飛び出した。「雨降って地固まる?」
親の仕事と自身の夢のため――。故郷を離れる決意を固めた兄弟の苦悩は。「白球を追って」
防潮堤建設か、原風景の復活か、突きつけられた未来の命を守る選択。「海は見えるか」
遠すぎる復興に湧き起こる不満。そんな不満が許せない子どもがいる。「砂の海」
阪神・淡路大震災で妻と娘を失った一教師がみつめる、被災地の現実。
『そして、星の輝く夜がくる』に連なる、二年目を迎えた被災地、奇蹟の祈り。