体罰はなぜなくならないのか
定価880円(本体800円+税)
発売日:
※価格、発売日は紙書籍のものです。
- 発行形態 :新書
電子書籍 - ページ数:219ページ
- ISBN:9784344983144
- Cコード:0295
- 判型:新書判
作品紹介
「愛があるから殴る」は詭弁。
体罰はただの暴力だ。
親が求め、教師が溺れ、学校が隠し、世間が許す。暴力の共犯構造にメスを入れる。
大阪・桜宮高校での生徒の自殺を機に体罰撲滅が叫ばれる一方、「愛情があれば殴ってもよい」という支持の声は大きい。教師が子どもに罰として肉体的苦痛を与える「体罰」は、学校教育法で明確に禁止されている。体罰に教育効果などなく、子どもに致命的なダメージを与えるだけ。だが、教師は子どもを暴力で支配する快感に溺れ、親はそれを「教育熱心」として讃え、世間も「愛の鞭は必要」と容認してきた。これまで多くの子どもの命を奪ってきた暴力の共犯構造にメスを入れる。
■桜宮高校事件直後でも、世論調査で半数近くが体罰支持
■体罰教員は保護者や生徒から人気がある
■「体罰」は「罰」ではなく、単なるキレた結果の暴力
■多くのスポーツ強豪校で体罰がふるわれてきたという現実
■体罰が選手のモチベーションを引き出すという幻想
■体罰事件が発覚しない、しても処分が甘いという歴史
■体罰が子どもに及ぼす影響は大人の想像以上に大きい
■子どもへのあらゆる有形力行使の禁止が世界のスタンダード