凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養
定価1,056円(本体960円+税)
発売日:
※価格、発売日は紙書籍のものです。
- 発行形態 :新書
電子書籍
オーディオブック - ページ数:248ページ
- ISBN:9784344987203
- Cコード:0295
- 判型:新書判
作品紹介
妻ががんで逝った。61歳、1年あまりの闘病生活ののちの早すぎる死だった。家族が悲しみ、うろたえるなか、妻は、嘆かず恨まず、泰然と死んでいった。それはまさに「あっぱれな最期」だった。決して人格者でもなかった妻が、なぜそのような最期を迎えられたのか。そんな疑問を抱いていた私が出会ったのは、「菫ほどな小さき人に生まれたし」という漱石の句だった。そうか、妻は生涯「小さき人」であろうとしたのか――。妻の人生を振り返りながら古今東西の文学・哲学を渉猟し、よく死ぬための生き方を問う、珠玉の一冊。