• 2024.03.23
  • お知らせ

最上もが「一木さんの物語は感情をえぐる」 複数恋愛を描く傑作小説、一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』

高校生の千夏には秘密がある。それは、家に父親はいないのに、母親の伊麻(いま)とその三人の恋人たちと暮らしていること――。

複数恋愛を実践する女性・伊麻を通じてそれぞれの人物が自らの恋に向き合う、長編恋愛小説。一木けいさんの『彼女がそれも愛と呼ぶなら』が3月21日に発売しました。刊行に際しまして、最上もがさんからの推薦コメントをいただきましたので、その全文をご紹介します。

一木さんの物語は感情をえぐる
固まっていたものが溶けるように
閉ざしていたものが溢れ出すように
全てを受け入れ、包み込んでくれる

人が勝手に作り上げた“固定概念”を
“思い込んでいる全て”を、一度手放せたら
世界は輝いてみえるのか、
絶望するのか

どの世代にも時代にも
こんなに寄り添える
一木さんの才能が恐ろしい

―――最上もが